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2019.03.16孤独死や自殺死お部屋に入るリスクとは

カテゴリ:特殊清掃師が伝えるコラム

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※上の写真の作業員の防護では感染症拡大のリスク軽減では
物足りません。
私共の初期時代の写真を使用しています。


さて、昨日は朝一に私共の消臭剤を作って頂いている
メーカーさんの担当者さんが東京から来社してくれました。
本当にまめに顔を出してくれています。

このメーカーさんと私共が知り合う切っ掛けを作って
くれたのが我が社の副社長でした。

孤独死などの特殊清掃において当時は市販の消臭剤で
消臭していましたが、どうも消臭効果がいまいちで
何か良い消臭剤がないか?

何とかして良い物(消臭剤)が無いのか?
と言う時にこの会社のHPを探し当てたと言います。
ここからが運命の出合いでした。

ま~あ、消臭剤自体は目が飛び出る程の高いのですが(笑)
なぜ、そんなに高いのか?
こんな高くちゃ将来、価格競争には負けると
ただ、値段の事だけが気になったものです。(笑)

まずは、取り寄せ使って腐敗臭が染みついた
孤独死されたお部屋に使ってみた。

見事に噴霧後即、腐敗臭がす~っと消えて行くのが分かった。
あ!!これだ~!!

あの、臭い室内の空気が一瞬にて清潔な空気に入れ替わる
瞬間が分かった様な気がする。

だから高いのか~と納得したのを当時の感覚が今でも
覚えています。

ただ、当時はこの消臭剤の効果も安定性が無く
注文した消臭剤の中には全くと言って消臭効果が弱い商品も
実際に有ったのも事実です。

担当営業マンを現場に呼び付けて
わざわざ東京からこの青森へ来るんですよ(笑)
実際の現場で消臭剤を噴霧して部屋の消臭作業に
立ち会わせ全く効果が無いのを証明させて見せたりと
本当に試行錯誤の連続でした。

去年、それでも超消臭力が抜群に良い消臭剤を開発できた。
研究員であるメーカーの社長さんも大喜びだったそうです。

消臭力が良いだけではなく感染予防と言う観点から見ても
超強力な消臭剤ができたのでした。

これは、全国各地の葬儀屋さんも認める所となり
商品化され今では飛ぶ鳥を落とす勢いみたいですよ^^

ここまでがまえおきです。
本題に入ります。


我々特殊清掃業を生業としている以上は消臭効果の
技術を突き止める必要は当然あるのですが、
果たして本当にそれだけで良いのでしょうか?

作業をするスタッフの健康を守る為にも感染を
防ぐ対策が必要なのではないでしょうか?

作業スタッフだけでは無く作業したスタッフと接触
された方達へ感染のリスクの配慮も必要なのではないか?

我々が中々見えないスタッフの家族や友人の健康にも
気遣う必要があるのではないでしょうか?
皆様はどう思いますか?

また、スタッフだけでは無い。
孤独死されてたお部屋も賃貸住宅ですといずれはまた
新しい入居者様に貸だしをして入居してもらう。

新たな入居者様が我々の除菌作業不足で感染したら?
ありえないのかもしれませんがそれが立証され
補償問題にでも発展したらどうしますか?

また、入居者する際に対してクロスの張替や
リフォームが必要になる場合もある。
その際に内装屋さんや大工さんが作業中に
感染する危険性も無きにしも非ずです。

その様な事を本当に考え作業をされている業者様が
どれ位あるのだろうか?

最近の特殊清掃業を営んでる方の色々なSNSの投稿を
拝見していると消臭効果ばかり気にされている様に思い
肝心かなめの感染症の予防対策が少ない気が最近感じるのは
私だけなのでしょうか?

感染症と一口に言ってもぴ~んとこない方も多いでしょうね。
感染症の実態を調べてみましたよ。

まず、知っておきたいのがウイルスと細菌活動の違いを
知っていただきたいのです。

まずはウイルスです。
このウイルスと言うのは人体の細胞が生きている限り
活動し続け増加をが可能です。

今度は細菌です。
細菌は細胞の生死に関わらず栄養物があれば活動し
増加し続けるのです。

我々、特殊清掃業を営んでるものとしてはこの細菌を
いかにして体内に侵入させないかと言う点と
体に付着させないで室外に放出さないようにするかが
問題なのです。

獨協大学病理解剖室の調べによると
病理解剖500体に認められた感染症の中に
最も多い感染症が肺炎ウイルス性肝炎や敗血症など
を含むMRSAだそうです。
その他、HIVや大腸菌など様々な感染症がご遺体から
発見されています。

我々、特殊清掃士が事件現場に入室する際に
皮膚が腐敗して溶け落ちていたり、体液や血液が
ご遺体からにじみ出て腐敗していてジュレ状になり
室内の床に流れ出ている場合も多いです。

また、ヒートショックで浴室内で亡くなられた方の
皮膚もまた浴槽などにこびりついてる場合も多いかと
思います。

ご遺体こそ、その場に残ってはいませんが
ご遺体の一部は腐敗してその場に残り続けるのです。

ご遺体があるのと何ら変わらないと思いませんか?
ご遺体の一部があると言う事は細菌が繁殖するための
栄養源が部屋の中に残ってると言う事になりませんか?

ここなのですよ。
私達が一番気を使わなければならない所はと私は思う。
臭いを消すと言う事ばかりに気を取られ肝心かなめの感染症の
予防と言うのをされていない?

言葉に語弊があるかな?
知識不足での感染症のリスクを高めているのではないでしょうか?

病理解剖500例から見える感染者が何と65.2%だそうです。
およそ326人のご遺体がウイルスや細菌の宿主だったと言う
研究結果も出ています。

この割合を見て皆さんはどう感じますか?

検死や司法解剖の世界では、死因究明をしています。

ご遺体が感染者の宿主かどうか迄は調べることが少ない様に思います。
死因究明に宿主かどうかでは無く
直接の死因の原因を究明するのが検死や解剖だからです。

我々特殊清掃士は、特殊清掃のご依頼が有り請け負った
すべての現場が感染症患者が住んでいた家と思い
感染拡大のリスクを最小限に抑える備えが必要ではないでしょうか?
私は毎現場に立つと何時も感じている。

 


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この記事の担当:花輪 隆俊

戦う特殊清掃士達のブログへようこそ!!
トータルプロデュース モコは青森県、岩手県、秋田県をはじめとする
東北6県において特殊清掃や遺品整理をおこなっています。
故人様やご依頼者様の心情を考えあえて悲惨な現場写真などは
ひかえつつ現代社会の闇と戦う特殊清掃士達の日々の業務を
ご紹介しています。
東北地方でも私共独自の消臭技術で孤独死などで住宅に染みついた
悪臭を完全消臭する技術で東北各地からご依頼を頂いています。
プライバシーを配慮し(故人様)日々の活動をブログで配信しています。
また、お困り事はお気軽にご相談ください。

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