※写真はイメージです。

今回のお話も実際にあったお話です

今回のブログは、とある街に住んでいた高齢の
女性が自宅の居間のソファーに横たわっていた時に
持病の発作が襲いそのまま帰らぬ人になられた身内の
方のお話です。

とある日、自宅の遺品整理のお見積もり依頼を頂きまして
お伺いいたしました時のお話です。
地域や地名そして個人や故人が特定されないように今回も
書いていますのでご了承ください。

現場となる住宅に着くと家の前には１台のレンタカーが
止まっていました。
そういえば、ご依頼者様は遠方に住んでいるんだっけな～
と思いなら営業車を邪魔にならない場所に止めた。

玄関に着きチャイムを鳴らそうとしたら女性が玄関に
たち私を出迎えてくれた。

挨拶をして住宅内に招かれ家に入ろうとしたときに
実は戸が閉まってる部屋が居間なのですがこの居間で母が
亡くなり死後推定１か月後に発見されたのです。
今回はこの部屋の清掃と消臭と家の中の不要な家財を
処分してほしいと言うお願いで来てもらいました。

と、出迎えてくれた女性の方が話してくれました。
立ち合いにもう一人方がいましてこの男性はどうやらこの
女性の旦那様のようですが今回はこの女性のご実家という事も
あり今回の主権者様は招き入れてくれた女性の奥様でした。

最近は、奥様のご自宅の事に口を出さないご主人様も
多くなっていますね。

あなたの実家なのだからあなたのいいようにした方がいい。
と言われる旦那様も多いですね。
私も同じ考えですがね。（笑）

ご要望をお聞きしながら一つ一つのお部屋を回りました。
お聞きするところによるといずれこの家に戻ってきたい。
それまでは空き家になるが家の中の不要な物を片付けておきたい。
また、ご依頼者様達がいつでも住めるように整えたいと言う
ご意向でした。

家の中や外を見させていただきましてこの家がこれから
数年間は空き家になるリスク等のお話をした。
この空き家がある地域も豪雪地帯にご実家があるため
雪害の被害を最小限におさえる方法や空き家になると
適切な保険の適用（保証）無くなる事など今か想定できる
被害をお知らせした。

そうする事により万が一の場合に備えての対処ができる
からです。
空き家管理サービスを行っている私どもならではの
アドバイスをお見積もりの時にさせていただきました。

また、お母様がお亡くなりになられたお部屋の
原状回復に要する時間や作業手順などをご説明した。
ご依頼者様である女性は、このコロナ禍の中で中々
母を迎えにく行くことができなかった。
と悔やまれていました。

こんかいの事故はコロナ禍のなかで起きた事故です。
ご自身をそんなに責めないで欲しいと・・・
同じような経験をされている方がコロナ禍の中で沢山
います。

会いに行きたいけどコロナ禍で規制され県をまたいで
移動はできない。
去年全国ニュースにもなった張り紙の様に実家に嫌がらせ
をされてはと言う思いで中々実家にこれない。

年老いた親を実家に残しヘルパーさんに頼みご自身で
安否確認が取れない。

このコロナ禍の中で年老いた親に会いに行くと
デイサービスや介護サービスが約２週間受けられなくなる
から万が一の事があればダメだから会いにも行けない。

など沢山の方が今回のコロナ禍の中悩まれているのです。

一通りご実家を拝見させてもらい最後にお母様がお亡くなりに
なられたお部屋を見させてもらった。

大きなテレビの前に３人掛けのソファーに横たわり
お亡くなりになられていた。
頭付近から腐敗した血液がにじみ出ていたので血管等の
病気の発作が原因でお亡くなりなられたのだとソファーを
見た瞬間に分かった。
室内には腐敗した血液臭が染みつき漂っていた。

私は一つ気になったのがカーペットが敷かれたフローリングに
腐敗した体液や血液がどこまで浸透していてシミになって
いるのかいないのかだった。

ソファーをどかしてフローリングの確認をしても良いかを
ご依頼者様に了解を頂き確認をした。

幸いなことにフローリングにはダメージはさほどなかった。

これぐらいなら問題なくこのままフローリングを使う事が
できると説明をして部屋を後にした。

その後、お見積書を即作成しご依頼者様に手渡し
ご説明をしてご理解を頂きましてご依頼を頂きました。

後日、誠心誠意こちらの住宅の原状回復作業をお約束
するとともに室内に染みついた腐敗臭の完全消臭を
お約束して帰ってきました。

ご依頼者様は滞在日を数日伸ばしていただき我々の作業を
見守りたいと言うご要望でした。

それでは次回お会いしましょう。