今回のブログもノンフィクションです。
事実を元に書いていますが個人や地域を特定
できないように書いています。

とある日、以前にもご相談でお電話を頂いた方
だそうですが私どもモコの本社に来社されました。

今回のブログはテーマにもある様に
「身寄りがない私、身元引受人や保証人がいない私」

この悩みを長年抱えながらお一人暮らしをされている方
からのご相談です。

相談を受けたのは当社の副社長です。
私はそばにいて聞き役として同じ空間にいました。

相談者さんは、「私は身寄りがない」ので万が一の時
どうしたらよいのか本当に不安になると第一声でおっしゃられた。

身寄りがないから今まで沢山のNPO法人や死後事務を
行っている県内の団体に相談をしたりしたとのことで
どこの団体も決まってある問題で断られる。

その問題が保証人や身元引受人が私にはいないという事なのです。
その為、私に万が一の時、私の亡骸は一体どうなってしまうのか
という事を考えると夜も眠れなくなり精神的に不安定になり
数年前から心を病んで病気になり現在病院に通っている。
と、おっしゃっていました。

身寄りがないから万が一持病の発作がおき倒れそのまま
亡くなり身寄りがないから誰にも発見されずという事は
確実に私の身におきると確信している。
できれば私は元気なうちは家で暮らしそろそろかなと思った時に
施設に入所したいと思いケアマネさんにも相談しているのですが、
身元引受人や保証人を引き受けてくれる身内がいないので
どこの施設も断られている。
最終的には自宅で亡くなり腐敗して悪臭で発見され
行政の無縁墓に入れられておしまいと言う人生なのだろうか？

今まで色々なNPO団体などに相談したがどこの死後事務
の団体はなかなか信用できなかったり料金が高かったりと私に合う
死後事務の団体は見つからないので以前新聞の記事で
見つけた御社に相談しに来たと言うお話です。

今回のキーワードは「身寄りがない」です。
最近は本当に多いですよね。
身寄りがないと言われる方が、果たして身寄りがないと言われる
方は本当に身寄りがないのでしょうか？

なぜ、身寄りがないのか？

を聞き出すことにした。

するとこの方が話すには、１０年以上前に離婚をした。
現役時代は団体職員として働き子供２人と妻との4人
暮らしだった。

現役時代に家を建てたが土地は妻の実家に200坪の土地が
ありその土地を一部もらい家を建てた。

その際、家の名義は妻の名義にして家を建てた。
その後、定年退職をして退職金で家のローンを払い子供の
大学の奨学金の残りを払って借金をかえした。
借金がなくなったら急に妻が離婚したいと言いだし
子供達は妻の元へ行き家を出て言った。

裁判所から急に通知がきて1年かけ離婚調停を行い
離婚する事になりローンが終った家まで取られた。

子供には暴力までふられ怖かったと話していた。
※実際の話です。

実の子供とは１２年間音信不通で怖い思いもしたので
万が一の時に私の残りの財産を取られたくない。
この事や身寄りがない事を考えると夜も眠れなくなり不安に襲われる。

と、この時相談者さんは語った。

相談者の身内の事を今度は聞いた。

老いた母親が現在施設に入所している。
母は現在98歳で認知症もかなり進んでいるが元気に施設で
暮らしている。

この母親の身元引受人は私になっているのだが下に妹が２人
いてこの妹たちが現在は母親の通帳を管理している。

この妹たちとも母親のお金の事でもめて現在は疎遠になっている。
この妹たちにも私の身元引受人や保証人はいまさら頼めない。

母親は戸建て住宅に住んでいたが一人暮らしは大変だから
と言う理由で私が現在住んでいるマンションの下の階に
ちょうど空き室があったので戸建ての家を売りマンションに引っ越して
来てもらったのだがいつの間にか妹たち２人も同居していた。

現在は母と暮らしていた妹が母親の面倒をみている。

面倒を見ていると言っても母は施設に入所しているので
実際は母親の通帳をこの妹が持っているのでお金だけの管理になる。
こんな問題があるので２人の妹たちとも同じマンションに
住んではいるが疎遠になっている。

身内はいるが身内には頼めない

と言う相談内容です。

「この身寄りがない」
と言われる方が最近は本当に多くなりました。

人は生きていれば色々な事情を抱え生きています。
また沢山の悩みを抱えても生きています。

生きていれば出会いもあれば別れもある
そして疎遠も当然ありる。

この相談者さんにどの様な訳がありこの様な事に
なられたのかはまだ分からないですがただ一つ
言えることは多くの人に当てはまることは人として
この世に生を受け「身寄りがない」という事は確率的に
言うとかなり低いのです。

中には天涯孤独と言う方もいるのは事実ですが
この様な境遇の方は本当に少ないと思います。

世間一般的な身寄りがないと言う方
身寄りがないのではなく疎遠になっているので身内に
いまさら頼めないと言う人が現代には多いと私は思うのです。

この方は自身の悩みを私たちにぶつけホッとされたようです。
とある方から聞いた話ですが、私の身を任せてもよさそうな方が
見つかったと後からお聞きしました。

私どもモコでは、遺品整理や特殊清掃業を生業として
いますがこの様な方のお悩みを解決するべく司法の方の
ご協力を仰ぎ死後事務委任契約も行っています。

死後事務委任契約とは、今回の相談者さんの様に身寄りがいても
今さら頼めない。
身元引受人がいても今さら頼めない言う方の為に法的に私どもが
身元引受人となり万が一の時に法に則ってご本人の意向を尊重し
亡骸を引き取り荼毘にふせ生前、ご本人の意向を死後に遂行するお仕事です。

人は長く生きていると色々な問題を抱えて生きています。
問題を抱えて生きているのはあなたただけではないのですよ。

今回の相談者さんももう少しお話を聞きながら
この先どうしたらご本人の意向を死後に伝えれるかを司法の
プロとご本人と３者間でもう少しお話し合いをしていきたいと思います。

ご本人の「身寄りがない」「身元引受人・保証人が無い」の
問題は簡単にクリアーできますので後はご本人さん次第だと思います。

本日はこの辺でお別れです。
また次回お会いしましょう。